母性ということ


一昨日、東京から越後奥寂庵には夜に戻ったので分からなかったが
昨日の朝、外に出て驚いた。


5月中旬で、初夏のような陽気にもかかわらず
なんと、まだ雪が残っているではないか。


さすが豪雪地帯。


午前中に、タラの芽と山ウドを採って出かける準備をする。


今回戻ったのは、「全国引きこもりKHJ親の会」上越支部主催
「引きこもりと家族のためのフォーラム」で
講演をさせて頂くことになったから。


講演後、主催側と懇談会でいろいろとお話をさせて頂いた。


お酒を飲みながら、主催者の方が言われた言葉が印象的だった。


「上越にも引きこもりは多くいると思いますよ。
 なぜなら、農村地域でしょ。
 皆、抱え込んでいるんだと思いますから。」



日本は母性社会であるが、この越後の地には特に
ユングが述べたグレート・マザーの力がかなり働いている印象を受けた。


なぜならこの地は、雪解け水によってもたらされる豊饒の大地であり
そこに暮らす方々には、温かさ、懐の深さ、優しさという人の良さがある。


それは、グレート・マザーのプラス面を現している。


その反面、母親が子どもを愛情の名のもとに飲み込むマイナス面も
起きているのかもしれない、と主催者の話を聴いて思った。


投稿者 haruki : 2010年05月17日 23:00 | トラックバック (0)

ゴールデンウィークの撮影

少し前になりますが、ゴールデンウィークに戻ったときに
撮影した写真をお届けします。







投稿者 haruki : 2010年05月17日 22:00 | トラックバック (0)

摩訶不思議な土地


先週末、越後奥寂庵に戻った。


まだまだ雪が残っていたけれど
先月よりも更に減っている。


この日の前日、東京オフィスでのセッションをしてから
関越自動車道で六日町まで運転。


六日町インターの脇にあるジャスコで買い物をして
県道を通り、越後奥寂庵には夜に到着した。


ホッと一息ついて、掘りごたつで
買ってきた惣菜を食べる。


1階は、まだ半分以上雪に埋まっていることもあり
静けさに囲まれていて、外は真っ暗闇。


家のなかも、掘りごたつの上の電球と
囲炉裏の周りにある電球を少しつけているだけだから薄暗い。


薄暗く、しーんと静まりかえったなかで食べていると
どうも感覚が追いついてこない。


なぜなら、先ほどまでいた東京とは全く異なるリアリティだから。


しかも東京では、桜が散りかけているのに
奥寂庵では、まだ雪景色なのだから。


タイムマシーンで、過去に戻ったみたいだ。


就寝時、電気をすべて消すと
目を開けているのに、真っ暗闇。


これがまた嬉しい。



翌朝、早く目が覚めたので、掃除機をかける。
家の広さが200畳近くあるから、掃除機をかけるだけで、良い運動になる。


今回は1日弱の滞在。
越後奥寂庵での初セッションという記念すべき日となった。


掘りごたつでお茶を飲みながら始めるという
東京オフィスとは全く違うスタートである。


この地のエネルギーに包まれながらのセッションは、至福の時間だった。


このような機会を与えてくれたクライアントに感謝。



今回は、セッション中の訪問を含め
地元の4人の方とお会いできた。


お一人は、前もって約束をさせて頂いた方であり
もう一人は、たぶん僕がいることを知って訪ねてきてくださった方。


そしてあと2人は、たまたま門まで出た時に、お会いした。


ここは、困っていたり、疑問に思うことがあると
絶妙のタイミングで地元の方が現れて教えてくれるという
摩訶不思議な土地。


それだけ集合無意識で繋がっているからなのだろうか。


「村中の人間は、実は何かが化けている」という昔話を思い出して微笑む。


本当、この地は「日本昔話」の世界だな。


投稿者 haruki : 2010年04月13日 01:02 | トラックバック (0)

地元の方々との交流


まだ雪深い3月下旬
雪掻きをしなくても屋内に入れたし
久しぶりに泊まることもできた。


翌朝早く、屋外に出る。
受信メールを受け取るために
携帯の電波を捕まえていると、声がかかる。


犬の散歩をしていた地元の方だった。


挨拶をして、こんなに雪が残っているとは思いませんでした、と伝える。


「今年は、雪の量は通年通りだけど
 一晩に降る量としては、凄かった。
 まだ、2メートルは残っているからな
 これが溶けるのは1ヶ月後だろうな。

 でも、それからはいいぞ。
 山菜はたくさん採れるし、あそこの山の斜面にはカタクリが一面咲くし
 ハナショウブも綺麗だしな」


また、家から1本の電線が外されていたので
その理由を訊くと、光ファイバーが整備されたことから
要らなくなった配線を切断したとのこと。


雪の重みで切れてしまったのかと、不安だったが
これで安心。


光ファイバーのことは昨年から話は聴いていた。


私は、数年前からテレビを見なくなっているので
地上デジタル放送が受信できるメリットはない。
ただし、将来、ここで何かをする時のために
ネット環境と光電話が必要だから、協同組合には入っていた。


こんな中山間地域で、光ファイバーが整備されることに驚いたが
この地域は「地上デジタル放送難視聴地域」だから
地域情報通信が整備されたらしい。


雪で閉じ込められた場合、通信情報は死活問題になるのだろう。
不便だからこそ、情報が得られるように整備されたと思うと納得。


それだけ不便な土地だということを、あらためて痛感した。



午後、山梨に戻る支度をしていると
今度は、違う人から声がかかる。


「道路から玄関まで、雪を掘ってやろうか」


見ると大きなユンボが家の前に停まっている。


慌てて外に出て、ユンボを操縦している人に挨拶をして、こう伝える。


「これからここを出ますし、今度戻るのは1ヶ月後になりますから
 雪はこのままでも大丈夫です。
 でも、声をかけてくださり、ありがとうございます」


その後、来冬の雪の心配もあったので
いくらくらいで除雪作業をしてくれるかを尋ねる。
思っていたよりも安くやってくれることが分かり、嬉しかった。
その他、地元のことをいろいろと聴き、挨拶をして屋内に戻る。


少しして外を見て驚いた。


大きなユンボが玄関まで雪を掘って、あっという間にバックして道路に出て行った。
お礼を言おうと思って外に出たら、もう大分先に行って
お隣りさんの車庫の上の雪を掻いていた。


遠くからお辞儀をする。


今度戻るときは、お酒を持って挨拶に行こう。



帰り際、せっかくだから村役場に寄って
光ファイバーの手続きについて尋ねる。


受付で問い合わせの内容を話すと、奥から大柄な男性が近寄ってきた。


「僕は、あまり詳しくないけれど」と言いながら
木製の大きな机のある場所に案内される。


結果的には、プロバイダーとNTTに問い合わせて欲しいということだったが
そのことを15分くらいかけて説明してくださった。


本当に、この地には丁寧な人が多い。


昨年、庄屋の家に行った時も驚いたが
今回の村役場でも、同じ言葉が返ってきて驚いたことがある。


それはちょっと家の話をしただけで、こう言われるのだ。


「あぁ、以前○○さんが住んでいた家? お隣が○○さんだよね」


住所を細かく伝えた訳でもないのに、分かってしまう。
それがまた、不気味と感じるのではなく、何だか嬉しく感じられることが嬉しい。


ユンボを操縦していた人の言葉を思い出す。


「こんな辺鄙で雪深い場所に好き好んで来る人には
 親切にしたくなるもんだ」


何度も書いてしまうが、地域に迎え入れて貰っている感覚を
行くたびに感じられるのは、幸せなことだ。



越後奥寂庵の下にある、小川に架かる木橋の脇に
少しだけ土が見える。


そこに、フキノトウが見えた。


今度戻るときは楽しみだぞ。


投稿者 haruki : 2010年03月30日 19:14 | トラックバック (0)

雪に囲まれる素晴らしさ


1月の豪雪体験のあと
2月もまだまだ雪深いだろうから
泊まることはできないだろう、と思いつつも
昨年感動した「大島区のほたるロード」「安塚区のキャンドルロード」に行く。


昨年より雪が多い分、小さなかまくらの数も多く、楽しめたが
予想通り、越後奥寂庵には泊まれなかった。


東京では桜が咲き始め
山梨でも梅が咲き始めていた3月下旬
さすがに越後奥寂庵の雪は減っているだろうと思い
軽い気持ちで出かける。


直江津ではもう雪はなかったが、大島区に入り
山々が近づくにつれて、雪の壁がせり上がってきた。


越後奥寂庵につくと
2月に来た時から、雪は少ししか溶けていなかった。


ただ、1月、2月と玄関前を雪掻きをしたおかげで
今回は雪掻きをしなくても屋内に入ることができた。


昨年11月以来、久しぶりに泊まる。


雪に囲まれていると本当に静かだ。


特に夜になると、静けさが増す感じがする。


音がないというだけではなく
場のエネルギーも静まるからだろう。


部屋の照明を消して、目を閉じる。
大きな太鼓を指先で優しく叩く。


余韻が静けさのなかに消えていく感じが、何とも美しい。


甘美、というのはこういう感覚なのかもしれない。


この甘美な感覚を、他の人にも体験して貰いたいと思った。


投稿者 haruki : 2010年03月27日 08:51 | トラックバック (0)

豪雪体験


昨日、澄み渡る山並みを眺めながら山梨を出た。


松本、長野、上越と車を走らせていくと
快晴から曇り空、そして雪になっていった。


越後奥寂庵に近づくにつれて
道路脇の雪壁が高くなっていく。


二日前に、二日連続で敷地内の除雪をして貰っていたので
大丈夫だろうという気持ちはあったが、これほどの雪だと
せっかくここまで来たのに家のなかに入れないんじゃないか、という不安が生じる。


家の前に着くと、左右にある雪の壁が道路を狭めていて
車を停めるスペースがない。


雪壁の高さは、3~4メートルはあるだろうか。


屋根がつぶれないように、除雪は確かに行われていたけれど
かなり雪は積もっていた。


雪に脚を埋めながら、何とか玄関まで辿り着く。


玄関は埋まっていて、玄関のひさしがかろうじて見える程度だった。


山梨から3時間以上かけて来たのに
入れないのは悔しいし、諦めたくはなかった。


スコップで、玄関を掘りだそうと覚悟を決める。


雪を掻くにしても、スコップの枝を振るスペースが必要だし
掻き出した雪を他の場所に移す作業も必要。


玄関の幅を2メートル以上掘り、何とか玄関は開くようになった。



休む暇なく、今度は水道栓を掘り出さねばならない。


ここも2メートル以上掘る必要があり、しかも栓をひねるためには
その場でかがみ込まなければならず、そのスペースも掘らないと駄目だ。


息せき切りながら、掘り出す。


なかなか大変だ。


程なくして水道栓を見つけ、水が出るようになった。


これで、一晩はここで過ごせるとホッとひと安心。



雪は降り続くし、辺りが暗くなってきたので
休まず、雪の階段を作ったり、玄関辺りの雪を掻いていった。


辺りが薄暗くなったときに、一台の軽トラが家の前に停まる
というか、僕の車が道をふさいでいるために、停まらざるを得なかった。


慌てて、雪に埋もれながらも道路に出ると
お隣りさんの奥さんだった。


お話を伺うと、数日前に一晩に1メートル以上も積もり
大型車でも埋まって動けなくなったそうな。


だから「家のなかでじっとしているしかないねぇ」と、家族で話し合っていたとのこと。


反対側のお隣りさんからは、朝起きて玄関から道路まで出るのに1時間半かかったと
電話で状況を伺ってはいたが、ここまですごいとは思わなかった。


恐るべし豪雪地帯。


奥さんに、雪壁のために車の駐車スペースがないことを相談すると、こう言われた。


「早ければ夜中の2時半には除雪作業が始まるから
 道に車を停めておくと除雪の邪魔になってしまうし
 なにより、車が雪で覆われてしまうと
 ブルドーザーが知らずに進んでくるから、車が危険ですよ」


駐車スペースについて、ご主人に電話をして尋ねてくださり
近くに屋根付きの駐車場を持っている方の話をしてくれたが
すでに暗くなっていたので、今から頼むのは申し訳ないと思い
残念だが、山梨に戻ることにした。


お礼をして、車がそれちがえる場所まで車を移動してから、家まで戻る。
山梨に帰るにしても、今度来るときまでに、少しでも雪を減らしておこうと
雪掻きを始めたところ、さっきの奥さんが訪ねてきてくださる。


「せっかく来たのに、帰るのは残念でしょう。
 これを持って帰って飲んでください」


地元の日本酒「雪中梅」を手渡してくれた。


いつもいつも思うが、この地の人はなんて優しいんだろう。


長靴のつま先に入った雪が溶けず、足先が痛いくらい冷たくなっていても
このような優しさに触れて、こころが温まる。



帰る準備をして、山梨に夜中に戻った。


振り返ってみると、越後奥寂庵に着いてから出るまでの5時間
一度トイレに入っただけで、あとは何も飲み食いせず
一度も腰を下ろすこともしないで
時を忘れて、ただひたすらに雪掻きをしていたことに気づいた。


そこまで自分を駆り立てたものは何だろう。


下の画像は、雪掻きの合間に撮った写真。



ある程度掘った後の玄関。
右側のくぼみが玄関で、左側のくぼみが水道栓。



1階の台所の窓。



2階から玄関を観る。
左下に玄関のひさしが少し見える。



2階のデッキ。
デッキの床は、地面から3メートルはあるのに
屋根まで雪に埋もれていた。



5時間掘った成果。
ひさしまであった雪が大分なくなった。


2月は、もっと雪が降るそうな。


訪れることはできるだろうか、乞うご期待!


投稿者 haruki : 2010年01月28日 00:24 | トラックバック (0)

「真夏の越後奥寂庵 写真集」のお知らせ


すでに1ヶ月も経ってしまいましたが
2009年8月に撮影した画像を、写真集としてサイトにアップしましたので
お楽しみ頂けたら幸いです。


http://www.rhythmtherapy.jp/is_galleries003.html


投稿者 haruki : 2009年09月17日 14:49 | トラックバック (0)

七夕の夜


忙しい合間を縫って越後奥寂庵に訪れる。


日程的には、かなり過密スケジュールだったけれど
この時期に何とか行きたいと思っていた。


それは、ホタルを観たかったから。


ホタルは山梨でも、敷地の境界にある沢に出るけれど
越後奥寂庵のある上越市大島区は、「ホタルの里」とも言われているので
どのくらいホタルが出るのか、観てみたかった。


大島区では、毎年「ホタル祭り」が約3週間行われるし
ホタル祭りが行われる場所を通る道路には「ホタルライン」という名称が付いている。


ワクワクしながらホタルラインを走る。


時期を合わせて訪れたつもりでも、遅かったようで
残念ながら、すでにヘイケボタルは飛んでいなくて
保倉川沿いは、ゲンジボタルも飛んでいなかった。


でも、越後奥寂庵から車で5分のところにあるホタル見台に行ったら
森の中を結構な数のゲンジボタルが飛んでいた。


地元の人に聴いたら、ここは沢の水だから水温が低いために
他の場所よりも時期が遅いんだそうだ。


森のなかの広い空間に飛んでいる光景は
家で見るホタルとはまた違って素晴らしかった。


疲れてはいたけれど、やっぱり来てよかった。



カメラを設置してバルブ撮影をしたけれど
あまりに暗かったせいか、ネガを見ると真っ黒。


残念。


上の画像は、翌日昼間に撮影したホタル見台。
この森が夜になると真っ暗になり、ホタルが飛び交う。


来年は、6月中旬に訪れよう。


投稿者 haruki : 2009年07月27日 08:27 | トラックバック (0)

贅沢な食事


今回は、友人夫妻の来客があり
なんと、友人は、直江津港から釣り船に乗って
アジ5匹と真鯛2匹を釣ってきてくれた。


それにお馴染みのスーパー「イチコ」で
ボタン海老、ほうぼう、めばる、平目など地物の刺身を買う。


友だちは、越後奥寂庵のお祝いとして
大きな鯛を釣って持ってきたいと言っていたのに
大きな鯛は釣れなかったと、残念がっていた。


それでも、すごいご馳走になった。


こんなに美味しいアジの刺身は初めて!


真鯛も美味しいし、真鯛のアラで作った潮汁も格別。


地元のコシヒカリや山菜、枝豆も美味しいし
日本海が近いって、こんなに豊かなんだな、と実感。


忙しかったから、疲れた身体には、たまらない食事となった。


感謝。


投稿者 haruki : 2009年07月27日 08:23 | トラックバック (0)

過疎化の波


敷地内にある農地で、刈払いをしていると
80代のおばさんが、電動四輪車で近づいてこられた。


会釈して挨拶をする。


するとおばさんは、こう言われた。


「この間、田んぼで作業していたら、田植機が故障してしまってね。
 業者が取りにくるまで、お宅さんの土地に置かせて貰ったんだよ。
 断りもなく、申し訳なかったねぇ」


すかさず、こう答えた。


「こちらこそ、この土地に来た新参者なのに
 そのようなことを言われると恐縮してしまいます。
 どうぞどうぞ、居ない時は好きに使ってください」


たぶんおばさんは、代々この土地に生きている人だと思う。
僕からすれば、年齢的にも、この土地への根づき方にしても大先輩だ。


それなのに、僕のような新参者に
僕が居ない間に、道路脇のちょっとした空き地を使ったからと
わざわざ挨拶をしてくださった。


おばさんの人を思いやる懐の深さが、僕のこころに響いてきた。


このような会話は、当たり前なのかもしれないけれど
僕にとっては、ハートに豊かさをもたらしてくれる宝物。


このようなこころを持ちたいものだと、しみじみ思った。


それから、いろいろと話をしてくださった。


最近、旦那様を亡くされたこと、お子さんが3人とも地元を離れ
今は一人でお住まいのこと、腰が痛いから畦の草刈りができないことなど。


今度訪れたときは、ぜひ、おばさんの田んぼの畦の草刈りをさせていただこう。


このようなこころを豊かにしてくれる人と土地にも
過疎化の波がやってきていることを、なんとか食い止めたいと痛感した。


投稿者 haruki : 2009年06月06日 20:26 | トラックバック (0)

尊敬するお隣さん


お隣さんのご夫婦は80代と伺っている。


月一度しか越後奥寂庵には滞在していないからわからないけれど
滞在しているとき、おふたりをお見かけすると
朝から晩までよく働いていらっしゃる。


おばさんは畑で、おじさんは田んぼでお見かけすることが多い。


特におじさんは、越後奥寂庵を挟んで、反対側に田んぼがあるために
一日何度も、トラクターで越後奥寂庵の前を通っていくので
会釈をしたり、立ち話をすることが多い。


4月は、田んぼで代掻きを手作業でされていた。
棚田にはトラクターが入らないようで、手を水のなかに手を入れて
泥を持ち上げている姿が屋内から見えた。


今回は、田んぼの畦を朝から晩まで刈払機で草刈りをされていた。


棚田の畦は、急斜面のため
刈払機をからだから離して、腕を伸ばして操作しなければならない。


もし僕が、おじさんと同じように
朝から晩まで負荷のかかる姿勢で刈払いをしたり、代掻きをしたら
筋肉痛で、数日でギブアップするのは容易に想像できる。


僕からすれば大変なことなのに、淡々と作業をされていて
越後奥寂庵の前で立ち話をしても、話だけに終わらず
井戸のポンプの様子を見てくれたり
山菜を見つけてくれたりする。


家に挨拶にお邪魔しても、明るい笑顔で出迎えてくれるし
本当に素晴らしいご夫婦だなぁ、と行くたびに感心している。


そして、何という80代だろう!


今回はおじさんに刺激されて
持って行った刈払機で2日間、日が沈むまで雑草を刈った。


僕が刈払いをした敷地は平坦にもかかわらず
予想通り筋肉痛。


でも、からだを動かすのは気持ちがいいし、ご飯がうまい。


やっぱりこの地は、大地に根づいている。



上の画像は、僕のお気に入りの刈払機で
下が35ccで上が25cc。


ホンダの刈払機は4ストロークで重たいが
排ガス、振動、騒音とも少ないので気に入っている。


平地で作業をするにはこのハンドルがいいけれど
棚田の畦を刈るにはループハンドルがいいことが、今回わかった。


そのうちループハンドルを手に入れよう。


投稿者 haruki : 2009年06月06日 11:38 | トラックバック (0)

小さき花たち


越後奥寂庵から峠に向けての道沿いに
一輪だけ咲いていたカタクリの花。


目を凝らしていないと見過ごしてしまうほどの
小さな花ではあるけれど
カメラのファインダーを覗くと
そこには素晴らしい世界が広がっていた。



道端から湿原に降りたところにあった小さき花。


なんと可愛い花なのだろう。



その湿原の奥では、水芭蕉が咲いていた。


人目に付かない場所にある
美しい花たち。


生命の輝きを見せてくれた
小さき花たちに感謝。


投稿者 haruki : 2009年05月27日 00:19 | トラックバック (0)

天空の田んぼ


4月下旬に訪れたとき
越後奥寂庵から峠に向かって車を走らせ
5分ほどしてから振り返えると
山間に、たったひとつだけ、田んぼがあった。


水が張られた田んぼは、日の光で輝いていた。


棚田も素晴らしいけれど、山のなかで出合う田んぼには
本当に驚かされる。


どんなに山奥であっても、ちょっとした平坦な土地があると
田んぼになっている。



こんな山奥まで登ってきて田んぼを作るなんて
どんな精神の持ち主なのだろう。


何でも容易に手に入ってしまう都会の便利さに慣れていると
想像すらできないな。


投稿者 haruki : 2009年05月25日 01:11 | トラックバック (0)

大河ドラマ「天地人」のロケ地


越後奥寂庵から車で15分のところに
日本一の棚田の風景と言われている場所がある。


ここは、本当に素晴らしく
日の出、雲海、山、棚田とすべての要素が揃っている。


だんだん、日の出の時刻が早くなり
4月下旬では、日の出時刻が4時51分だった。


3時過ぎには起きて、4時過ぎには越後奥寂庵を出る。
なぜなら、日の出前のあかね色の空が綺麗だから。



いつもの場所に車を停める。


2月に来た時は、道が雪で覆われていて
かんじきがなければ、撮影ポイントに行けなかったせいもあり
他に、一人しかいなかった。


しかし今回は、ゴールデンウィークの中日ということもあるだろうが
明け方の4時にも関わらず、大勢の人で賑わっていた。


よく見ると、バスで所沢から来たグループもあった。



先日、NHK大河ドラマ「天地人」の特集をテレビで見て
「天地人」の冒頭で、ここの棚田が映し出されているのがわかり
その時点で、ここの棚田に来る人が増えるだろう、と予測はしていた。


今回、足を運んでみて
その予想を遙かに超える人たちが居たので、正直驚いた。


いくら棚田で有名だと言っても、都会からは遠く不便で
過疎の山村の外れにあるのだから。



テレビの影響力の凄さを
あらためて感じさせてくれた朝だった。


それでも、またここには来よう。


次回は、そろそろ雲海が出ているかもしれない。




投稿者 haruki : 2009年05月10日 22:54 | トラックバック (0)

窓からの風景


ようやく春になり、雪がすべて溶けた。


雪から建物を守るために、窓に付けていた雪囲いを取る。
途端に1階の屋内が明るくなった。


雪に埋まっている冬の間
薄暗いけれど静まりかえっていた屋内。


それはそれで好きだった。


雪囲いを取って窓を開けると
日の光とともに、蛙の鳴き声や鳥の声が飛び込んでくる。



思わず、畳にごろんと大の字になる。


目を閉じると、風が肌をかすめ、心地よい。


自然と呼吸が深まる。



目を開けると、柱や梁の模様が目に入る。


木の模様から、いろいろなイメージが湧いてきて楽しい。



まだ、家にある栗の木は、芽吹いていないが
門の脇にある桜は咲いていた。


窓から、風に揺れる桜の花が見える。


時を忘れて、いつまでも、ただ、ぼーっと眺める。



掃き出し窓に座り、脚を垂らす。


豪雪地帯なので、残念ながら縁側は作れない。


それでも、畳に座りながら
子どもの頃、祖父母の家の縁側に座っていた感覚を思い出す。



今度、訪れるときには、木々が芽吹き
田圃には苗が植わっていることだろう。


窓は、素敵な額縁だな。


投稿者 haruki : 2009年05月10日 11:34 | トラックバック (0)

3月中旬の越後奥寂庵


2月中旬の「ろうそくの灯火」のイベントでは雪は少なかったし
それ以降も雪情報は入ってこなかったので
安心して越後奥寂庵に向かう。


実際に行ってみて、あまりの雪の少なさに驚く。
昨年、4月上旬に行った時は、まだ雪深かったのに
今年は、本当に少ない。


豪雪地帯は初体験であるから、雪が少ないのは素直に嬉しい。
なぜなら雪が多ければ、除雪に多額のお金がかかるから。


しかし、こんなに少ないと、温暖化が心配になってしまう。


お隣さんの80代のご夫婦にご挨拶に伺った時、こう言われた。


「私らが生まれてから、こんなに雪が少ないのは初めてだよ」


ありがたいけれど、複雑な気持ちだ。



家の周りの敷地には、ふきのとうがたくさん出ていた。
ふきのとうの天ぷらは好きだから、大歓迎である。


別のお隣さんと会って山菜の話をしていたら、こう言われた。


「これからは、ここは楽しみですよ。
 ふきのとうに始まり、いろんな山菜が採り放題ですから
 あっという間に、米袋がいっぱいになります。
 それにお隣さんの敷地には、水芭蕉の群生があるから綺麗ですよ」



これからの散策が楽しみだ。


投稿者 haruki : 2009年04月08日 22:19 | トラックバック (0)

松代の棚田


もう雪が溶け始め
棚田に水が溜まっていた。



ぜひ、ここの桜が咲く頃に訪れてみたいものだ。


投稿者 haruki : 2009年04月08日 22:16 | トラックバック (0)

かんじき


雪が少ないと言っても、それでも豪雪地帯。


重宝したのは、かんじきだ。


近くのホームセンターで売っていた
このかんじきは、なんと298円。


すぐに結び目が解けてしまうけれど
それでもコツをつかめば、結構歩ける。


雪国じゃないと、このような体験は一生しなかっただろう。


投稿者 haruki : 2009年04月08日 22:12 | トラックバック (0)

食の愉しみ


毎回、越後を訪れるとき
楽しみにしているのは、食べ物だ。


特に直江津にある回転寿司は、大のお気に入り。


回転寿司だからといって、甘く見てはいけない。
なぜなら、ネタの多くが日本海の漁港で揚がった新鮮な海の幸だから。


安くて新鮮。
地産地消の良さだろう。


上の画像は、海老三昧(甘海老、白海老、ぼたん海老)と
まぐろ三昧(赤身、トロ、大トロ)だ。


甘海老、白海老は近海物だから、本当に旨い。



ぶり。


臭みが全くなくて軟らかく、これまた旨い。



大島区にある、あさひ荘の「舞茸の釜飯」。


舞茸は、この辺りの物産品だし
何より地元のお母さんたちが作った釜飯は、素朴で美味しい。



直江津にある、お気に入りのスーパー「イチコ」で見つけた牛乳。


出雲崎が近いこともあるが、良寛さまはどんな気持ちだろう。
もし生きていたら、笑っているかもしれないな。


投稿者 haruki : 2009年03月19日 21:54 | トラックバック (0)

「ろうそくの灯火 写真集」のお知らせ


2009年2月21日と22日に
越後奥寂庵のある上越市大島区と、隣りの安塚区にて
数万個の小さなかまくらに火を灯す催しが行なわれました。


その時の画像を、写真集としてサイトにアップしましたので
お楽しみ頂けたら幸いです。


http://www.rhythmtherapy.jp/is_galleries001.html




投稿者 haruki : 2009年03月04日 11:21 | トラックバック (0)

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