« 尊敬するお隣さん | メイン | 贅沢な食事 »

過疎化の波


敷地内にある農地で、刈払いをしていると
80代のおばさんが、電動四輪車で近づいてこられた。


会釈して挨拶をする。


するとおばさんは、こう言われた。


「この間、田んぼで作業していたら、田植機が故障してしまってね。
 業者が取りにくるまで、お宅さんの土地に置かせて貰ったんだよ。
 断りもなく、申し訳なかったねぇ」


すかさず、こう答えた。


「こちらこそ、この土地に来た新参者なのに
 そのようなことを言われると恐縮してしまいます。
 どうぞどうぞ、居ない時は好きに使ってください」


たぶんおばさんは、代々この土地に生きている人だと思う。
僕からすれば、年齢的にも、この土地への根づき方にしても大先輩だ。


それなのに、僕のような新参者に
僕が居ない間に、道路脇のちょっとした空き地を使ったからと
わざわざ挨拶をしてくださった。


おばさんの人を思いやる懐の深さが、僕のこころに響いてきた。


このような会話は、当たり前なのかもしれないけれど
僕にとっては、ハートに豊かさをもたらしてくれる宝物。


このようなこころを持ちたいものだと、しみじみ思った。


それから、いろいろと話をしてくださった。


最近、旦那様を亡くされたこと、お子さんが3人とも地元を離れ
今は一人でお住まいのこと、腰が痛いから畦の草刈りができないことなど。


今度訪れたときは、ぜひ、おばさんの田んぼの畦の草刈りをさせていただこう。


このようなこころを豊かにしてくれる人と土地にも
過疎化の波がやってきていることを、なんとか食い止めたいと痛感した。



投稿者 haruki : 2009年06月06日 20:26

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.rhythmtherapy.jp/mt/mt-tb.cgi/52


TOP PAGE